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Author:山川さら

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待期室でケンカした?

病院の待期室にいたときのこと。

私は夜明けに破水して入院したけど、昼間はぜんぜん陣痛がこなくて、ベッドでボーッとしていた。前日まで「入院したら1週間いないから」と、せっせと料理を作ってはしこたま冷凍していたので、この時間はありがたかった。

夜になって、やっと弱い陣痛が始まり、待期室へ移った。助産師さんたちが夕食をとっていた頃だろうか、年配の看護師さんが「どうですか?」と様子を見に来た。

「どうですか?」と聞かれても、陣痛の様子をどう表現したらいいのかわからなくて、「少し痛くなってきました」と応じると、陣痛計のデータを見ていた看護師さんはキッとして言った。「痛い? あなたこれくらいで痛いなんて言ってたらどうするの!」

とたんに私は反撃した。「まだまだだってことはわかってます。でも、私は陣痛の強さをどう言ったらいいのかわからないから“痛くなってきた”と言ったんです。私の感覚とあなたの感覚は違うし、医療の専門家と素人ではことばも違う。あなたほどのベテランでありながら、なぜそんなことがわからないんですか。私が“痛い”と言ったら痛いんです」

その後に来た助産師さんは「はっきり言ってもらってよかったわ」と笑っていた。スタッフ同士では、なかなか言いにくいこともあるからと、かえって感謝されてしまった。

それからはほとんど助産師さんが付き添ってくれていたんだけど、たまに彼女らがいないと、その看護師さんが様子を見に来ては、陣痛計のデータだけ見て、そそくさと出ていった。

不思議なことに、その看護師さんが来たときは、陣痛のリズムが崩れていると助産師さんがデータを見て、また笑う。「やっぱりあなたが緊張するんじゃない? だから陣痛が止まるのよ」。ふーん、そんなことがあるんだー。

産後、マタニティクラスでお世話になっていた助産師さんが、病室に来てくれた。例の一件は、すでに彼女に伝わっていた。「患者が“痛い”と言ったら痛い。大事なことよ。言ってくれてありがとう」とお礼を言われた。でもその看護師さん、私のことばで凹んだどころか、「私はなんて大事なことを見落としていたんだろう」と言っていたそうだ。すごいなー。

この助産師さんはその後、九州の医療系の短大に移り、助産師を志す人たちに助産学を教えている。あるとき、「あなたの出産体験を話してほしい」とお呼びがかかった。当然、例の一件を話してね、ということだ。

若い学生。出産体験のない人たち。彼女らが、どれだけ妊婦に寄り添えるか、それには実体験を聞くことが不可欠だという。それも成功話だけではなく、つらい思いや口惜しい思いをしたことを聞き、何が問題だったのかを考えることがたいせつだと。

なるほど、そういうことなのか。

義姉や友人が出産は大変だった、というのを何度か聞かされていたけれど、私は病院でも全然大変じゃなかった。それは出産直後も不思議だったけど、私はその病院の助産師さんのひとりをマタニティクラスを通して知り、何度も会い、時間をかけて話をしていく中で、信頼関係を築けていた。

だから当日、彼女がいなくても、「○○さんのマタニティクラスに出てたんですって? 聞いてますよ~」と言われて、「あぁこの人なら同じように信頼できる」と思えたんだろう。

もちろん、ずっとくだらない話をしながら助産師さんふたりを独占できていたという状況も大きい。

そういう信頼関係がなかったら、「知らない人の前で“痛いー!”って叫んだら恥ずかしい」とか思うかもしれない。

私の痛みとか、痛みへの耐性とか、こう言われたら傷つくとか、そういうことを理解してくれている人、理解しようとしてくれている人がそばにいるかどうか。
私に寄り添ってくれる人、寄り添おうとしてくれる人、まるごと受け入れようとしてくれる人がいることを実感できるかどうか。
出産自体がいい経験になるかどうかを左右する大きな要因は、それだろう。

そしてそれは、出産から子育てに移っても、同じだと思う。


いまさらながら思ったけど、あれだけ身も蓋もない自分を他人の前でさらけ出すっていう経験は、男性にはないんだろうなー。






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2008-02-20(Wed) 00:41| 雑記帳| トラックバック 0| コメント 0

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