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加計呂麻の雪景色を想う

新潟県、妙高高原の関温泉。
そこから少し下った森の中に、
中学から大学を卒業する頃まで通ったホテルがあった。

当時、信越線の特急で上野から5時間ぐらいかかったろうか。
長野県を過ぎてトンネルを抜けると、
それまでの「今年は雪が少ないのかな」という心配は
「うわー、すごいね!」という歓声に変わった。

迎えの車がスキー客で賑わう駅から離れて行くに連れ、
雪はどんどん深くなり、国道から関温泉に向かう道は、
両側が雪の壁。車の窓からは空も望めないほどだった。

その辺まで行くと人家も絶えるが、
国道からちょっと上ったぐらいの場所には、
人家の屋根が頼りなげに認められた。
雪下ろしをした山や、
玄関までやっと雪かきをしてつくった家への入口。
人影が見えなくても、そこには確かに生活があった。

夜、ホテルから見下ろす里の灯り、
遠くに見える夜汽車のぼぉっとした光の列、
その光より近く聞こえるポーォッという汽笛。
そうした景色を飽きずに眺めていた日々。

雪が降ると、必ずそんな懐かしさを思い出す。

夕方、リフトも止まり、
スキー場からホテルへは森の中を滑って帰った。

7メートルの雪にも埋まらないスギの木の間を縫い、
ウサギとキツネの追いかけっこの跡なんかを見ながら、
身体の力を抜いて、ただスキーの板に乗る。

ときどきどこかの枝から、
ザッと雪が落ちる音がしたり、
飛沫のように舞い散る雪煙を見たり。

ひとりでもこわいと感じたことは、一度もなかった。
ひとりが気持ちよかった。
冷たい空気。
踏めばギシギシと音がする雪の密度。
雪の森には、そこにしかない空気感があった。

今朝、はらはらと舞う雪を見ながら、ふと思った。
あの森の中で感じた空気と、
島の森で感じる空気は似ている。

清々しく、人の手では動かされない
何かがあると感じさせる空気。
見えないけれど、誰かがいそうな、
見られているような感覚。

加計呂麻の森に雪が降ったらきれいだろう。
遠くの下に集落が見える道の曲がりから、
海と島に降る雪が見えたら、どんなに美しいだろう。



数日前から、
「あめゆじゅ とてちて けんじゃ」という
宮沢賢治の詩の一節が頭の中でこだましている。

それは哀しい詩だけど、
加計呂麻の雪を思い描くとき、
「あめゆじゅ とてちて けんじゃ」が
よく似合う風景だと思えてくる。



*宮沢賢治 永訣の朝






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2008-01-23(Wed) 18:48| 奄美| トラックバック 0| コメント 0

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